ZYX

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MC型カートリッジ

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ZYX Ring


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ZYX Ring

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ご存知のように、フォノ・カートリッジは振動子であるカンチレバーの振動する速さに比例して起電力を発生します。言い換えれば、カンチレバー先端の再生針とカンチレバーを支える支点との相対的な位置の変化がカートリッジの出力となる事になります。従って、カンチレバーの支点が他からの作用によって不安定に動いてしまうと正確な音の再生は出来ません。

カンチレバーの支点はカートリッジ本体で支えられ、カートリッジはヘッドシェルを介してトーンアームに保持されて、アナログ再生は行われます。プラグイン方式のトーンアームは、オルトフォン社、SME社を起源として世界に定着したトーンアームのスタンダード系です。カートリッジの交換、針先の清掃などはヘッドシェルを取り外すことで容易に操作出来、又弊社Live18のヘッドシェルのような震動対策を施した音質重視のヘッドシェルも選択することの出来る優れたシステムのトーンアームと言えます。このプラグイン方式のトーンアームが確実に動作する為には、ヘッドシェルとトーンアームを連結するプラグイン機構が完璧で、緩み、ガタのない連結が不可欠です。連結部にガタがあれば前述のカンチレバーの支点は在るべき定位置を維持することは出来ません。

初期のヘッドシェルの中には連結時のガタを無くす為、ゴム・リングを連結部に配したヘッドシェルが有りましたが、見た目にしっかりと連結しているように見えても、実は音声信号から見るとゴム材は空気のような物です。ゴムのスチフネスが作用するのは100Hz位までです。最近はゴム・リングのないヘッドシェルがトーンアームに直接金属接触して保持されるのが一般です。これによりかなりの音質改善が得られる事は周知の事実です。弊社も今までこの方法でカートリッジの開発を行ってきました。

しかし金属同士の連結でも、時により微妙な緩みが発生することがあるのも経験してきました。弾力のない金属同士の連結、最悪の場合面接触でなく、一点のみの圧接触も考えられます。この場合他からの震動や外力によって緩み易くなることが予想されます。プラグイン部では前方のカートリッジからの音声震動、後方からはトーンアーム自体の持つ低域レゾナンスの震動などが作用していますので、緩み易い面接触のプラグインは時間と共に保持力を無くしていくことになります。 そして遂にはヘッドシェルが上下左右に揺れ易く、又回転し易くなってしまいます

カートリッジの性能を100%引き出す為には、このプラグインの連結の状態を見過ごすことは出来ません。ZYX Ring はこの金属同士の連結を、理想的な三点支持を積極的に与える為の物です。いままで解決されなかったプラグイン連結の問題を完全に解決、ヘッドシェルは僅かな力で完璧にトーンアームに保持され何時までも安定連結を維持します。

世界初のシステム、ZYX Ringによって、アナログ・レコードの音情報を余す事なく感じ取ることが出来るでしょう。 特に重低域の分解能とそのパワー感、そして中高域の澄み切った音のたたずまいは今まで耳にした事のない驚きのサウンドとなることでしょう。

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○ 強固、堅牢なプラグイン連結を可能とする世界初の三点支持方式、ミクロン・オーダーでヘッド・シェルの緩み、回転は皆無となる

○ 硬質ステンレス棒による三点支持部と、それを保持する非磁性金属リングを採用、電磁誘導などの弊害は起きない

○ 自重は僅か0.5gm、如何なるヘッドシェルにも取り付け可能

○ 三点支持部の実効厚みは僅か0.3mm、オーバーハング調整も極めて僅か

Technical Data
 
3 supporting rods Stainless steel φ0.3mm
Inner diameter supported by 3 rodst φ8.05mm
Ring Bs Gold plated
Inner diameter of Ring φ13mm
Outer diameter of Ring φ15.5mm
Thickness of Ring 1.2mm

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